経営体質の強化
数千万円から数億円するシステムを現場力を向上するだけに使っては、経営者は納得できないでしょう。DX化を単なる業務の効率化に終わらせず、経営戦略を日常業務に落とし込み、マネジメント力を強化する事により、企業体質を「より強く、太く」内部統制のとれた状態にします。
<先行管理の仕組み作り>
月次試算表や決算書でマネジメントする事は「過ぎてしまった結果」で管理する事になります。ビジネスの世界において過ぎてしまった結果を取り戻すことはできません。経営環境が日進月歩で変化する中で、現在の状態を素早く判断して次の手を打つ必要があります。これが先行指標による管理です。今までのシステムはいわば「売上伝票発行機」でした。モノの動きを金銭で捉え会計に役立てるものです。しかしこれは従来の考え方です。金銭はビジネス活動の結果で生まれるものだからです。このままでは「DX化した」とは言い切れません。
先進の情報システムでは、顧客からの打診や引合の有無という取引の兆候が表れた瞬間から情報を捉えます。すると「顧客は何を求めようとしているのか?」「なぜ注文が取れたのか?」など、原因や理由が分かる様になります。
だから次の一手が打てるのです。競合他社より早く対処できるのです。この様に経験と勘と度胸の世界を脱し、データに基づいた「根拠のある意思決定」をする仕組みを作り上げます.