IT化と業務改善

将来在庫

将来在庫

いずれの企業も在庫管理に課題を抱えています。在庫はどの様にあるべきなのでしょうか?具体的な改善事例を掲げましょう。
<流通卸売業(一部製造業)での仕入発注>
売上データを仕入に活用します。過去数ヶ月間の販売実績を品番別に集計し、月毎の売上数を算出します。ここで注意が必要です。その数値を平均したものは使いません。なぜならば、すごく売れた時もあれば、あまり売れない時もあるからです。月間売上数を平均する様な単純平均による算数ではなく、数理統計的に特別な動きをカットし、移動平均を取ります。これをグラフ化すると、緩やかな販売動向曲線が描けます。
次に、直近のデータに着目し、過去は~だけ売れていたが、「最近は伸び悩んでいる」あるいは「さらに売れ行きが伸びそうだ」という傾向を計数化し、需要数を出します。
次に、品番毎のリードタイムを調べ、リードタイム日数分プラスアルファを発注点とします。
以上の計算をシステムに組み込み、「発注点管理」を行えば、欠品を防ぎ、滞留在庫を減少するという2律相反する改善をシステム化できます。
人の経験値に基づく「経験と勘と度胸による仕入発注」を止め、「計数に基づいた経営」を実現します。

<受注時の在庫引当>
現代経営は、あらゆるデータを「リアルタイム化」する事です。「締め」なければデータを利用できないシステムは「過去の遺物」です。在庫管理方法として、ピッキングや出荷時に在庫払出するのではなく、受注時に直ちに在庫引当し、在庫引当された数を在庫払出する様に定義します。
棚卸数=現在庫数
将来在庫=現在庫数+発注残数
販売可能数=将来在庫ー受注数
以上の様に在庫を捉え、システム化します。
将来在庫に対しては、受注納期との勘案で受注成立するように「仕組み」を作ります。
  続く、、、

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